Chrome化するEdgeでIEはどうなる?

2018年12月6日、マイクロソフトは同社のブログでEdgeの次期バージョンは
Chromiumベースになると発表しました。

ChromiumはグーグルのChromeだけでなく、
オペラやVivaldiなどの有名ブラウザでも使われているオープンソースのエンジン。
新しいEdgeのプレビューバージョンは「2019年の早い時期に」お目見えの予定だそうです。

なぜMicrosoftはChromiumを採用することになったのでしょうか。

まずはシェアの問題。
アメリカでのシェアはこの1年以上を見ても、Chromeは60%以上なのにEdgeは最高でも4.5%と不調です。
Chrome、ダントツですね。(いずれもデスクトップでのお話です)

続いて機能の問題。
Edgeでは対応していない最新のWEB標準技術が利用できるようになります。
つまりEdgeでは利用できなかったWEBアプリケーションが使えるようになる可能性が広がります。
さらに、これは憶測ですが「Google Chrome」向けの機能拡張が利用できるようになるかもしれません。
これが実現されれば使い勝手が上がりますね。

さらに互換性の問題。
ChromiumベースのEdgeは、Windows7、Windows8でも動作するようです。
さらにMac OS版も開発しているとか。
いままでWindows10でしか動作しなかったEdgeが旧Windows環境で動作すれば、シェアを押し上げるポイントになります。

EdgeはWindows10のリリースから登場したIEの後継となるブラウザです。IEは古くからWindowsに搭載され、IE 11までバージョンも上がってきましたが、Edgeの登場により開発は終了しました。

Edgeは新しいWEBのテクノロジーに対応したブラウザですが、旧来のWEBで利用されてきた技術は切り捨てられたため、IEで動作してもEdgeでは動作しないWEBアプリケーションがあるといわれています。そのためWindows10に移行せず、Windows 8 やWindows 7 を利用し続けるユーザーがいるわけです。

MicrosoftはIEからEdgeの乗り換えを盛んにアピールしています。
IEの機能ではこれからのWEB標準には対応できないからです。

IEから他のブラウザに移行しないのは使い慣れているから面倒というユーザーは意外と多いようです。
この際、EdgeにこだわりがなければGoogle Chromeを試してみるのも良いでしょう。
機能面や使い勝手で驚くのではないでしょうか。
IEにこだわる理由はないことがきっとわかるでしょう。